2007/09/26 (Wed)
恋をするなら秋がいい。
・・・・なんて、カッコいいこと言ってみたりして。
実際はそうも言ってられないのが世の常です。
だからフィクションに求めてしまうのかもしれない。
「読書の秋」と呼ばれる由縁はここにあるんじゃないかしら。
でもね、最近いい本との出会いがなくてちょっぴり寂しい。
探していないし、探す時間もないから仕方がないけれど。
しかも好きなジャンルは推理モノ。
ときめきもへったくれもありゃしません。
三毛猫ホームズシリーズに一時期ハマっていましたが、
あれはヘタレは片山さんがかわいい!!
女性恐怖症なのにわりとモテるこの哀しさ。
でも推理は迷いがなくて実に見事。
そして肝の据わった妹、晴美。彼女のようになりたい。
また読みたいなぁ。
推理とは無関係だけど三島由紀夫も少し読みました。
あの黒い感じがなんとも言えず・・・。
「禁色」の悠ちゃんがね、凄まじいの一言。オレ様の頂点、成れの果て?
彼には一度でいいから本当の恋をしてほしかったし、
彼が本気で愛する女性がどういうものかも見てみたかった。
今再読すると感想変わってるかもしれないな。
小学生の時に読んで衝撃だった恋愛小説は
「アンナ・カレーニナ」「若きウェルテルの悩み」
というか、なんでこんなのが図書室にあるんですかね文部省。
恋愛観ゆがむこと間違いなしです。
少女マンガをナナメから読むかわいくない子供が増えます。
本当に愛する者とは一緒にならないほうがいいのか真剣に考えましたよ(笑)。
他にパっと思い浮かぶのは
「黒猫」「ああ無常」「二十四の瞳」「にんじん」「帽子事件」「潮騒」
そして「ズッコケ三人組」「点子ちゃんとアントン」などなど。
うん、今度の休みは図書館に行こう。
2007/03/15 (Thu)
それって本屋さんに行くと今でも売ってるものが何冊かあるんですね。
もう20年以上前なのに。
たくさんの種類の本をもらったけれど、
どちらかと言えば哲学的な内容に偏っていたと思います。
ハッピーエンドでも勧善懲悪でもない、なんとなく「?」な終わり方の本が多かったような。
そのせいか、思い出そうとしてもぼんやりとしか浮かばないのが現実です。
結末のハッキリしない内容の絵本を見ながら自分なりの解釈をして
幼いながらも涙していた記憶はあるんだけど。
かろうじてタイトルを覚えているのは
「100万回生きた猫」と「おおきな木」の2冊。
なかでも「おおきな木」は本がクタクタになるまで読みました。
これは自分の家じゃなく祖父の家に置いてあったんだけど。
大きなりんごの木と少年の物語。
りんごの木は成長していく少年に惜しみない愛を注ぐのだけれど
少年はいつしか大人になって離れてしまう。
もうこれ以上与えるものが木になくなったとき、
老人となった少年が帰ってきた・・・。
大人が読むと考えさせられる本です。解釈も色々です。
ただ、子供の頃のあたしは読み終わるとたいてい涙ぐんでいました。
悲しいのか感動したのかは分からないけれど、
でもなんとなく
「木も少年も嬉しかったんだろうな」と感じていたのは確かです。
「幸福の王子」と似ているのになぜか「おおきな木」の方が好きだったな。
今でも「おおきな木」は売られていますが買うことはないでしょう。
手元に置いて結論を出すのがなんとなくイヤで。
すこし悲しくて
すこし嬉しくて
あとに何か残るんだけどどこか涼しげな
ちょっとノスタルジックな本。
これがあたしにとっての「おおきな木」。
2006/10/29 (Sun)
子供の頃、本ばかり読んでいました。
祖父の意向だったらしく、
買い与えるものは本ばかりだったそうです。
リカちゃんもこえだちゃんもおままごとセットも持ってない子供でした。
で、話は本に戻りますが、
海外の作家の作品が多かったせいか、
家族で唯一あたしだけが洋風かぶれになりました。
朝、あたしだけがかたくなにパンを食べたがったり
ハンバーグは絶対ナイフとフォークで食べると頑張ったり。
クッションが欲しくて母にねだったら
「座布団があるでしょ」と言われて泣いたことも(笑)。
特に強い影響を受けたのは
「小公女」「若草物語」「足ながおじさん」「家なき少女」「おちゃめなパティ」の5つ。
うち4つはハウス名作劇場で放送されてましたね。
頭の中でイメージしていた世界が画面に映ったときは感動したなぁ。
パティはTVで流れたことはないけれど大好きな作品です。
女学生パティが繰り広げる学園物語なんだけど、
彼女は頭が良くて明るくて可愛くてみんなの人気者。
びっくりするようなことを平気でやり、
罰則だって全然へっちゃら。
正義感が強くて、誰が何と言おうとやり遂げる強い意志もある。
彼女のようになりたいと小学生の頃本気で思ってました。
「家なき少女」のペリーヌもめちゃくちゃポジティブ。
彼女は主婦も顔負けのやりくり上手で、
もはやサバイバルに近い生活をほったて小屋で送っているんだけど
これがまたずいぶん楽しそうで。
魚を釣ったり空き缶でナベ作ったりと、アウトドアライフを満喫するの。
羨ましかったけど、こればかりは真似できなかった・・。
小公女や若草物語、足ながおじさんは有名だから
どこでも手に入るけど、
パティとペリーヌはなかなかないんですよね。
「世界少女名作全集」だか言うピンクのハードカバーのシリーズで
図書館なんかには置いてあったりするんだけど。
残念ながらこのシリーズは現在絶版だそうです。
でもパティは復刊ドットコムにより見事再版されました。
家なき少女も復刊を願って投票してきましたよ!